2019年7月28日 礼拝説教要旨

 この方による救い

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第13章38-43節

主題聖句:だから、兄弟たち、知っていただきたい。この方による罪の赦しが告げ知らされ、                  

使徒言行録 第13章38節 

パウロは、ピシディア州のアンティオキアのユダヤ人会堂で語った説教の締めくくりとして、イエスを信じる者に与えられるすばらしい恵みを述べています。それが、「罪の赦し」と「義とされる」ことです。

 

罪の赦しとは、私たちの罪が赦されるという恵みです。罪とは、的外れという意味であり、私たち人間が、神の定められた的を外れているということです。私たち人間は神によって造られ、神を思い神を信じて生きるように創造されたものでした。しかし、その目的からそれて、自分勝手な道を進んで行きました。自分で神の敵となってしまったのです。でも、私たちは自分が神を敵としている事すら分からず、仲直りする意思すらありませんでした。そのままなら神から裁かれてもおかしくなかったのです。ところが、神は私たちをお見捨てにならず、愛するゆえに、驚くべき救いを示されたのです。神は私たちを裁くのではなく、私たちの身代わりに、主イエス・キリストに私たちの罪を背負わせて十字架にかからせて裁かれたのです。主イエス・キリストは神の御子であり、罪のない方でしたから、私たちの身代わりの犠牲となられたのです。この犠牲のゆえに、神は私たちを罰する必要がなくなりました。このお方の成し遂げられた御業のゆえに、神は私たちを赦されるのです。赦されるとは、もう神はその罪を思い出さない、もう裁かないということです。

 

キリストを通して示された赦しを信じる時、赦しが与えられます。

2019年7月21日 礼拝説教要旨

主イエスの死と復活

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第13章26-37節

 

主題聖句: つまり、神はイエスを復活させて、わたしたち子孫のためにその約束を果たしてくださったのです。

使徒言行録 第13章33節 

 

パウロとその一行が、ピシディア州のアンティオキアのユダヤ人会堂で依頼されてパウロが説教した時のことです。彼は、そこに集まっていた多くのユダヤ人を意識して、イスラエルの歴史に表わされた神の救いの御業について語り始めたのです。その中で神がダビデ王とその子孫に約束された王座と王国が、救い主イエスが来られることによって実現したと語りました。そのことを先週学びました。

 

その上で、今日の箇所では、まず救い主イエスの死について語りました。イエスは大胆に福音を語り悔い改めを呼びかけましたが、人々は神から送られた救い主とは認めなかったのです。しかも、人々は安息日ごとに読まれた預言者の言葉を聞いていたはずですが、語られたその言葉を理解せず、イエスを罪に定めることによってその言葉を実現させたのです。預言者の言葉にあった、メシアが人々の罪を背負って犠牲になるという苦難のしもべの預言の通りのことが、イエスにおいて実現したのです。彼らはイエスを十字架につけて処刑しました。しかし、神は死者の中からイエスを復活させてくださいました。復活されたイエス御自身、弟子たちの前に幾日も復活されたお姿を現されました。

 

イエスが復活されたということは、神がイエスを救い主としておられる証拠です。しかも、イエスを復活させられたことによって、神は、その救いの約束を成就してくださったのです。神の真実な救いです。

2019年7月14日 礼拝説教要旨

神の約束に従って

 

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第13章13-25節

 

主題聖句:神は約束に従って、このダビデの子孫からイスラエルに救い主イエスを送ってくださったのです。

   使徒言行録 第13章23節

  

バルナバとサウロが、キプロス島から船出して、パンフィリア州のべルゲに着き、さらに進んでピシディア州のアンテイオキアに到着しました。早速彼らがしたことが、安息日にユダヤ人の会堂に入ってその席に着くことでした。すると、会堂長から、会衆のための励ましの言葉を語るように求められたので、そこでパウロが語ったことが、神の救いの御業の歴史でした。まず語ったのが、イエス・キリストが送られて来られるまでの、神の救いの御業の歴史でした。

 

神はイスラエルの父祖アブラハムを選び出し、彼をカナンの地に導かれ、その子孫をも選ばれ、時が進んでエジプトで子孫が増え、強くされ、エジプトでの奴隷状態から、神の偉大な御力によって導き出されました。そして神は、イスラエルの民にカナンの地を相続させてくださいました。その後、人々が王を求めたので、神は王を与えられました。

 

その王ダビデに、神は、ダビデ家の王座と王国が永遠に続くことを約束なさいました。それゆえ、イスラエルの民は、その約束の実現を待ち続けました。そしてこの約束が、ダビデの子孫であるイエス・キリストによって、実現したのだと、パウロは語ったのです。

 

イスラエルの民は神を信ぜず、背くことが多くあり、その度に苦しむこともありましたが、神は慈しみと真実を持って彼らを愛され、約束通り、イエス・キリストをお送りくださって、その真実を実証されました。

2019年7月7日 礼拝説教要旨

  神の救いのみわざ

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第13章4-12節

 

主題聖句:パウロとも呼ばれていたサウロは、聖霊に満たされ、魔術師をにらみつけて、言った。「ああ、あらゆる偽りと欺きに満ちた者、悪魔の子、すべての正義の敵、お前は主のまっすぐな道をどうしてもゆがめようとするのか。」     

    使徒言行録 第13章9,10節  

バルナバとサウロが、聖霊に送り出されて、キプロス島に入ってユダヤ人の会堂で神の言葉を告げ知らせて行きました。そんなとき、彼らのうわさを聞き付けた地方総督セルギウス・パウルスという賢明な人物が、二人を招いて、神の言葉を聞こうとしました。すると、総督のもとで側近のように仕えていたユダヤ人魔術師が、二人に対抗して、総督をこの信仰から遠ざけようとしたのです。もしかしたら、この信仰に総督が関心をもって深入りしたら、自分たちの地位や生活が脅かされると思ったのかもしれません。

 

今日も、多くの方々が、聖書を知りたい、信仰を知りたいと求めておられます。誰に相談したらよいかということで、身近な人たちに相談することでしょう。その場合、正しい信仰を示してくれる人に出会って正しいことを聞くならば幸いですが、キリスト教を快く思わない人に相談して、妨げられてしまうこともあるかもしれません。

 

せっかく信仰を求めている人の求めを妨げてしまうことは大変悲しいことです。パウロは、妨げようとしたこの魔術師に対して、厳しくとがめています。主の道を求めようとしているのにそれをゆがめてはいけません。そのためにまず私たち自身主の道を知って生かされましょう。