2018年7月29日 礼拝説教要旨

 ステファノの死によって

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第8章1-8節

 

 

主題聖句: その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った。

使徒言行録第8章1節

 

病気や事故など予期しない苦難に遭うことがあります。その苦難の時は大変つらいですが、時間が経ったあと、その苦難を通して本来歩むべき方向へと道を正されたと受け止められるようになることがあります。

 

エルサレムに誕生した教会は、ステファノの殉教をきっかけに大きな迫害が起こりました。ステファノの態度に怒りを感じたユダヤ人たちがステファノだけでなく、ステファノの仲間を捕えて牢に入れ、殺そうとしたのです。

 

この迫害を受けたのは、主にステファノと同じギリシャ語で礼拝を守っていたキリスト者たちであったようです。12使徒たちはヘブライ語で礼拝して居たので比較的迫害が少なかったのかもしれません。使徒たちは責任を感じてエルサレムに留まっていたのでしょう。その結果、使徒以外の迫害を受けたキリスト者たちは迫害の手を逃れて、エルサレムを離れてユダヤとサマリアの地方に散らされて行きました。

 

しかし、このように激しい迫害を受けて他の地方に移った人々は、自分が主イエスを信じていることを隠そうとはしませんでした。どこから来たのかと聞かれたら、正直に答え、それを機会にキリストの福音を宣べ伝えたのです。それを聞いて、救われる人も起こりました。この事実を見る時、迫害は辛いですが、それによって神の導きがあるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です