2018年12月23日 礼拝説教要旨

言が肉となって

三好 晴夫 牧師

ヨハネによる福音書 第1章1-14節

 

 

主題聖句:言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。 

 ヨハネによる福音書 第1章14節

   

 ヨハネによる福音書では、クリスマス、すなわち救い主イエスがお生れになられたことを、「言葉は肉となって、わたしたちの間に宿られた」という言葉で言い表されています。

 

「言は肉となって」。この「言」とは、何を示しているのでしょうか。同じ言葉が1章1節にあります。「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」と。「初めに」という言葉を聞くと、私たちは旧約聖書の初めの創世記1章1節の言葉を思い起こします。「初めに神は天地を創造された」と記されています。「初めに言があった」というのは、神が天地を創造されたときの神の言葉、すなわち、神の御意志を示しています。神は天地を創造なさる時、「光あれ」と言われ、光が創造されました。ですから、永遠の昔に神によって天地万物が創造されたその時、神の言があった。神の言は神と共にあった。神の御意志が神と共にあったのです。そしてこの言は永遠の神と共にすべてのものを創造することに関わっておられたのです。この言が人にいのちを与え、人々に光をもたらしたのです。

 

しかし、人間は自分たちを創造された神を離れ、自分勝手に生きてしまいました。けれども、神は私たちを救い出すために、神の言が人となってお生まれになったのです。神の言である永遠の存在が人間と同じ性質を持つ存在となられたのです。それは神のみがなさる愛の御業です。

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