2019年1月20日 礼拝説教要旨

 故郷では歓迎されない預言者

三好 晴夫 牧師

ルカによる福音書 第4章16-30節

 

主題聖句:皆はイエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いて言った「この人はヨセフの子ではないか。」  

ルカ福音書 第4章22節

        

 主イエスはご自身のお育ちになったナザレに来て、安息日にユダヤ人の会堂に入り、そこで聖書を朗読されました。イザヤ書61章の言葉でした。そこを読まれた後、人々に向かって「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められました。

 

この話を聞いた人々は皆、イエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いたのです。このお方の語る言葉が人々の心に沁み入る言葉であったからです。「この人はヨセフの子ではないか」。あの大工ヨセフの子がこんな立派なことが言えたものだと感心したのです。それからやがてわれわれはヨセフの子を、イエスの他にもその兄弟たちをも知っている。この子たちはここナザレに住んでいるではないかと主イエスを軽蔑することになったのです。イエスを神から遣わされた者と信じられなくなったのです。

 

このようなつまずきは今日の私たちにも当てはまるのではないでしょうか。イエスを私たちは神の御子と信じ、この方の救いを信じていますが、そのとき、心の中でこのイエスも一人の人間ではないか、イエスを敬う程のことはないと思ってしまいやすいのです。しかし、この方は確かにヨセフの子として生まれ育った人ですが、神から遣わされた救い主です。私たちと同じ人間として苦しみ、私たちに仕えられたのです。

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