2012年5月20日 礼拝説教要旨

主題聖句:「このように主によってしっかりと立ちなさい。」

         フィリピの信徒への手紙3章20節

説教主題「しっかり立て!」

 

 赤ちゃんはハイハイからつかまり立ちをして、トコトコと歩き始めます。初めはおぼつかなくて、今にも転びそうです。見ている方はハラハラします。しかし、歩いているうちに筋力が鍛えられ強くなるのか、手すりや支柱にすがらなくてもしっかり独り立ちできるようになります。

 「(あなたがた)は立ちなさい」と命令法で訳されている元の単語は「(あなたがたは)いま立っている」という直接法と同じ綴り字です。綴りからだけでは区別がつかないので、「あなたがたは今立っています」と訳しても差し支えありません。主イエス・キリストに支えられてしっかりとすでに立っているのです。キリストが杖となり、柱となってくださいます。自分の力で無理に踏ん張って立つ必要はありません。「主によって」と書いてあります。むしろ自分の力を捨て、主イエス・キリストの力によってのみ生きようとするかどうかにすべてがかかっているのです。

 何もキリスト様のお世話にならなくても、自分の力で充分に立っていけるとうぬぼれていると、足元を救われてしまいます。〝危ない〟と気が付いていなければさらに性質が悪い。

 キリストによって救われ、キリストの力によって生きている人のなかには 目に見えない〝キリスト〟というしっかりとした芯棒が大地から大空に向かってそびえています。「キリストに支えられてあなたがたは既に立っている」「もっと、このお方に全体重を預け、この方によってだけ、これからも立って歩いていきなさい」と言われているのです。

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